活動紹介Activities
連携型認知症疾患医療センターの活動
連携型認知症疾患医療センターとは
患者さん本人とそのご家族が住み慣れた場所で安心、元気に生活の継続ができるための支援の一つとして、都道府県や政令指定都市が指定する診療所等に設置します。 当クリニックは平成26年4月1日に指定を受けました。
鑑別診断と初期対応
他の医療機関と連携を図りながら、できるだけ早期に受診できるよう努め、認知症かどうかを検査(神経心理検査やMRIなどの画像検査)や診察を通じて総合的に判断します。その上で、日常生活の状況等も踏まえ、ご本人へ治療方法の提案と、ご家族と介護方法などをご相談させていただきます。あわせて、心理教育や仕事の場への参加等、診断後の空白期間をうめる取り組みを行います。
行動心理症状(BPSD)や身体合併症への対応
BPSDおよび身体合併症の初期診断を行い、治療を要する方へ対応します。また、必要に応じて連携する医療機関との調整を行います。
専門医療相談
患者さん本人とそのご家族、医療・介護福祉関係者の皆さまや、地域の皆さま等に対して、電話および面談でご相談に応じます。また、認知症ケアの実践についての現地相談も必要に応じて行います。
症状が変化した場合の診療依頼等への対応や、地域包括支援センターからの相談に対して、緊急に対応します。また、必要に応じて、地域の関係機関と連絡調整を行います。
医療機関への受診が困難な人について、早期の診断につなげられるよう、往診なども含めて対応します。
地域連携の推進
地域の関係機関により構成する認知症疾患医療連携協議会や市町等が開催する認知症に関する会議への参画、認知症初期集中支援チームへの後方支援等、認知症の人の支援に携わる関係者のネットワークづくりと多職種協働への推進に取り組みます。
本人・家族交流会の開催やかかりつけ医や認知症サポート医、専門医、地区医師会などの医療関係機関、地域包括支援センターや介護保険関係者等との連携推進のための取り組みを行います。
普及啓発や情報発信
地域住民や医療・介護関係者に対し、認知症についての理解促進に向けた講演会等の普及啓発や情報発信を関係機関と協力して行います。
本人・家族交流会
家族グループでは、講義の後に様々な形でのピアカウンセリングの場となっています。 本人グループでは、様々な人との交流を持ち、社会とつながる時間となっています。
心理教育
診断直後に病気を受け入れられず、介護保険申請にもつながらない本人・家族に対して、仲間と出会い、病気を受け入れ、介護保険制度を理解するための支援として行っています。家族グループには、認知症の理解について説明し、日常の話や個別面談を行っています。本人グループには、課題に取り組むことだけが目的ではなく、他者と一緒に取り組む時間や参加者同士の会話を大切にしています。
認知症の医療と福祉の連携IN守山野洲
平成16年度から「滋賀認知症ケアネットワークを考える会」等を通じて、顔が見える多職種協働の取り組みを行ってきましたが、ますます多様化する認知症医療とケアの課題解決のためには、更に共通の知識や支援の方向性を共有できる、垣根のない連携の取り組みが必要と考え、平成24年度に「認知症医療と福祉の連携の会」をスタートしました。
守山野洲医師会を事務局として、初年度は、医師と地域包括支援センターが議論を重ね、平成25年度からケアマネジャーや歯科医師や薬剤師、ケアスタッフ等の参加も求め、テーマ別にグループワークを行っています。